化粧梁の必要性
化粧梁とはなんのために取り付けるのでしょうか?
ズバリ!オシャレだから!
それ以上以下もありません。
理由はそれだけで十分。
化粧梁は非常に魅力的ですがどうしても”コスト”がかかってしまいます。
しかし、やり方によっては抑えることも可能です!
お金はかかりますがデザイン性を求めるのであれば十分に価値があります。
化粧梁の種類
取り付け方法には2種類あります。
- 構造体の梁を利用する
- 木材を天井につけて梁のように見せる
1.構造体の”梁”をそのまま利用する
プレカット材の”梁”をそのまま利用する方法です。
リビングは広さを重視して設計します。構造上、その広さを実現するためには太い梁(骨組み)を入れる必要があります。
梁は本来、天井の中に隠れてしまいますが”天井”を高くしたり、”吹き抜け”にすることによって天井に隠れてしまう梁を見せてしまおう!いうことです。
非常に理にかなった施工方法ですが、注意点がいくつかあります。
メリット
- 構造の梁をそのまま見せることでコスト削減
デメリット
- 無垢のままだとヒビ割れる
- 場合によっては掃除が必要
- 場所が限られる
元々取り付けなければならない材料の”梁”を見せてしまうことでコストは削減できます。
しかし、無垢のままだと、どうしてもヒビ割れが起き、見栄えが悪くなってしまうので一般的には透明の”クリア塗装”を施します。塗装も劣化しますので定期的に塗り直しを行う必要性も出てきますね。
構造上の梁ですから間取りによって梁の場所が限られてきます。
多少の移動は可能ですが、詳しく施工会社と打ち合わせしましょう。
一般的にプレカット材は”集成材”といってスライスした木を糊で貼り合わせて製造しています。
そのまま見せるのであれば少し抵抗があるかもしれません。
そこで、この画像のように構造体の梁を化粧ボードでラッピングしてしまう方法もあります。色や種類も豊富で好みの具合に仕上げることも可能です。
2.付け梁
構造体とは無関係の梁です。
別途、天井などに木材を取り付ける施工方法ですので、思い通りの場所に取り付けるが可能です。
構造体の梁は”集成材”ですが、付け梁は数ある好みの木材から選ぶことができますので見た目も非常に良い。
しかし、どうしても木材分のコストがかかります。取り付ける場所に制限がないのも相まって多くを求めると金額が膨れ上がるので注意が必要です。
メリット
- 場所に制限がない
- 好みの木材を使用できる
デメリット
- コストがかかる
point
化粧梁は非常に魅力的でデザイン性のあふれる部材です。
吹き抜けに化粧梁はオシャレで憧れているお客様も本当に多いです。
確かに今後人生を共にする住まいですから、気に入ったデザイン空間であることは重要です。
しかし、実際吹き抜けは要注意。
- 子供が小さい場合危険
小さい子供は必ず吹き抜けで遊びます。
- 断熱性能が悪いと冷暖房のランニングコストのUP
施工会社の標準仕様をしっかりと確認しましょう。
- 音の広がり
2Fまで音が筒抜けです。
このように化粧梁のデメリットは子供をしっかり見ることができて、断熱性能が高い家、そして音を気にしない方でなければ後にストレスになりかねません。
よく理解して施工することをお勧めします。