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熱の伝わり方の一つ、”伝導”について解説します。身近なアレも伝導!?

    熱の基本

    熱の伝わり方は大きく分けて3つ
    これらを理解することができれば、熱の逃げ道がわかります。
    新築を建てるときだけではなく私生活でも効率化を図れますよ。

    熱の伝わり方の基本は温度の高い方から温度の低い方へ伝わっていきます。

    伝導

    物質から徐々に伝わる熱を”伝導”

    対流

    気体・液体が移動することで伝わる熱を”対流”

    放射

    遠赤外線など電磁波によって伝わる熱を”放射”

    今回は”伝導”に焦点を置いて話していきます。

    物体を介して熱が伝わることを”伝導”と言います。この伝導は熱の伝わり方を表した”熱伝導率”
    熱の伝わりにくさを表した”熱伝導抵抗”、熱の流れる割合を表した”熱貫流率”で評価することができます。

    熱伝導率

    “熱伝導率”とは”熱の伝わりやすさ”を表した数値です。W/mKで表示されます。
    家庭にあるもので例えると鉄のフライパンは熱伝導率が高く熱が伝わりやすい、身近にある空気などの気体は熱伝導率が低く熱が伝わりにくい

    熱伝導抵抗

    ”熱伝導抵抗”とは”熱の伝えにくさ”を表した値です。
    これを”R値”と言います。
    材料の厚み÷材料の熱伝導率=R値
    ですから、
    材料の断熱性能は”厚み”に比例していきます。

    室内の熱が室外へ流れる割合またはその逆を”熱貫流率”といいます。
    この値を”U値”と呼び、断熱性能を表す重要な指標の一つです。

    熱は温度の高い方から低い方へ動きますので、
    夏は外の熱量が室内に伝わり、暑くなります。
    冬は室内の熱量が外へ伝わり、寒くなります。

    この熱の移動をできる限り少なくするために、全体的に熱貫流率の低いお家を建てる必要があります。

    購入者にとって熱貫流率は住宅選びの際の重要なチェックポイントです。
    住宅メーカー側としても非常に大きなセールスポイントですから
    ホームページやチラシなどに大きく載っていることも少なくありません。

    結論

    理論上、断熱性能を良くするには
    ”熱伝導率の低い断熱材”を使い、
    ”熱伝導抵抗を大きくするために厚み”が必要になります。


    いくら超高性能の断熱材でお家を囲ったとしても、”厚み”がなければ断熱性能が悪い住宅になります。

    • 断熱材の入る場所
    • 断熱材の断熱性能
    • 断熱材の厚み

    これらをしっかりとチェックしてみましょう。