明るいお家は非常に魅力的です。
とりあえず結論
王道の南向き
朝・昼・夕、いずれも日のあたる時間が最も長い方向です。
一番人気の方角ですが、デメリットも存在します。
暗い北向き
最も日当たりが悪い方角です。日差しが入らないために夏は涼しく過ごせますが、ジメジメしているために苔やカビなどが蔓延る可能性も。
午前の東向き
東向きは朝〜昼までの午前中の日当たりが良い方角です。直射日光が入りにくく比較して涼しいでしょう。
午後の西向き
午後からの日当たりが良い方角です。
夕方付近から”西日”が入ってくるために眩しさが目立つかもしれません。
太陽の動き
図を立体的にじっくり見てみましょう。季節ごとの日当たり具合がよくわかります。
太陽は東から昇り、西へ沈んでいきます。図は地球に見立てた太陽の通り道です。
夏は最も高い位置を太陽が通過し、東面、南面、西面、北面全てに陽が当たります。
夏の日が長いのは太陽がこのように動くからです。
次に春・秋です。
真東から陽が上り、真西に沈みます。この季節では北面には一切、陽が当たりません。
最後に冬です。この季節も北面には全く陽が当たりません。
最も低い位置を太陽が動くために冬はすぐに日が暮れてしまいます。夕方付近はもう真っ暗です。
このように太陽の動きを辿ってみると夏の間のみ北面に陽が当たることがわかります。
春・秋・冬の間は北面に全く陽が当たらないのです。
日照時間・可照時間
日照時間
日照とは太陽の直射光が地表を照らしている状態のことで、実際に日が照っていた時間を”日照時間”と呼びます。
この日照時間は日当たりそのもので重要な要素です。
可照時間
日の出から日没までの時間を可照時間と呼びます。
以下図のように総じて夏は誤差程度の可照時間であり、春・秋・冬で大きく違うことがわかります。
南面は四季全て照らされますが、北面は夏のみで他の季節では全く照らされません。
南向きのメリット・デメリット
南向きは全ての四季・時間を通して日当たりを確保することができます。
朝から夕方まで日が入るために照明代の削減に貢献します。
また太陽光は想像以上に熱を運んできますので冬は暖かいのも魅力です。何より明るいお家を手にすることができます。
しかし、メリットだけではなくデメリットももちろん存在します。
例えば人間は日焼けをしますが、家もまた日焼けをします。木製のフロアやキャビネットなど太陽光によって劣化し、色あせます。全体的に日焼けすればまだマシですが、そうもいきません日の当たった部分的にあせていきます。
メリット
- 明るいお家
- 照明費の削減
- 冬の暖房費の削減
デメリット
- 家具・フロアの日焼け
- 部分的な夏の冷房費の増加
季節の熱量
夏の日照は東面・西面が最も多く、次に北東面、北西面、南面と続きます。
冬の日照は南面が最も多く、次に南東面・南西面と続きます。
ということは
南面は、夏は涼しく、冬は暖かいということです。
南面が最も人気のある理由ですね。
北向きのメリット・デメリット
北向きは日が当たらない分寒く、湿気がこもりやすいため、カーテンなどにカビが生えやすい環境です。
健康を害することもあるため定期的な換気が必須。
しかし、デメリットばかりでもありません。
北面は直接的な日光が当たらないために柔らかい光が望めます。勉強や仕事など落ち着いて作業する書斎に良いでしょう。
湿気対策と冷暖房に目を配れば決して悪い選択ではありません。
メリット
- 光の強さが安定
- 家具・フロアが日焼けしない
デメリット
- 明るくはない
- 湿気がこもる
東向きのメリット・デメリット
東向きは午前からお昼にかけて日当たりの良い面です。お昼を超えてから徐々に柔らかい光へ変わっていきます。
朝を大事にする方は朝日が真っ先に入ってきて気持ちが良く、昼過ぎからは過ごしやすいでしょう。
ここでポイントは採光を気にするのであればサッシを大きく計画することです。
メリット
- 朝型人間には最適
- 午後は落ち着いた雰囲気
デメリット
- 夜勤族には厳しい
- 比較して冬は寒い
- 比較して早い時間から照明が必要
西向きのメリット・デメリット
西向きは午後から夕方にかけて日当たりの良い面です。東向きとは真逆になります。
午前中は日差しが弱いために過ごしやすいでしょう。
しかし、午後からは強くなり始め、特有の”西日”が毎日降りかかります。
冬は暖かいですが、夏は不快な気分になるかもしれません。
”西日”はその角度から非常に眩しいので遮光カーテン等を活用する必要がありますね。
メリット
- 午前中は過ごしやすい
- 夕日を長く楽しめる
- 冬は暖かい
デメリット
- 家具やフロアの日焼け
- 夏は暑い
- 西日が非常に眩しい