コンテンツへスキップ

放射(輻射)ってどういうエネルギー?原理を知ることから始めよう。

    ”放射(輻射)”とは熱を持った物質が赤外線などの電磁波を発する現象です。
    そして”放射熱(輻射熱)”とは、その電磁波を受け取って得られる熱のことを指します。
    身近なところで言うと”太陽”、”電気ヒーター”などが良い例です。

    メリット

    • 物体を温めることは得意

    デメリット

    • 空間を温めることは不得意

    放射熱は空間を暖めることは向いていません、何かしらの物体を暖めることには適しています

    わかりやすいように電気ヒーターで説明します。
    スイッチをつけた瞬間から暖かさを感じますが、スイッチを消した途端に暖かさは無くなります。
    構造上、体は温めることができますが、部屋を温めることは難しいのです。
    (超巨大な電気ヒーターなら可能かも電気代が恐ろしいですが…)

    電磁波は以下図のように多数種類があります。おそらく全て見たこと聞いたことがあるものです。これらは全て電磁波に分類され、我々の日常に溶け込んでいます。今回見る点は”赤外線”です。分類的には”光”に分けられます。
    また光を発している物体は熱を持っている場合が多い(一部例外あり)

    太陽、炎、白熱電球など”明るい物体=熱を持った物体”です。厳密に言うと熱を持った物体だからこそ光を発しています。

    このように太陽が暖かいのは光と共に”赤外線”を含んでいるから。

    ではここで輻射熱を利用した機器のメリットとデメリットも見てみましょう。

    電気ヒーター

    輻射で最も代表的な暖房設備は電気ヒーターでしょう。これは電気を輻射熱に変換して熱を伝える機器です。構造的には”こたつ”と同じで古くからお馴染みのものです。すぐに暖まり、使い勝手こそ良いですが図のような電気ヒーターでは熱効率の観点では無駄が多く、電気代を多く使用します。

    メリット

    • すぐに暖まる
    • 使い勝手が良い

    デメリット

    • 電気代がかかる
    • 範囲が狭い

    パネルヒーター

    水、油を使った暖房機器です。元より、水・油を温めて各設置したパネルより循環させに行き渡らせることで暖房の役割を持たせることができます。
    石油ストーブや電気ヒーターのように直接温めたくない場合などで活用します。
    徐々に物体を温める効果があるために”輻射”としての体感はあまり無く、プロの意見としては正直いって”暖房”としては無駄が多いように感じます。